ナチュラルではない動物たち

「Kangaroo Creek Farm」へ行ってきた。

その名の通り、カンガルーのいる場所。

カンガルーだけでなく、ヤギ・カピバラ・モモンガ・ブタ・ヘビ・ラマ・鳥たちに会える。

 

動物に癒しを求めて触れ合いたがるのは、万国共通の人間心理。

人間によって創られたこの場所で、私が思考したこと。

 

 

学校の授業でやたらと動物の話題を出していたら、友達がカンガルーファームという場所を教えてくれた。

どうやらケロウナではカンガルーが有名らしい。

"カンガルー=オーストラリア"の図式を覆す衝撃的事実。

動物園は好まないので迷ったけど、会いたい気持ちもあったのでホストマザーのLizに連れて行ってもらった。

私の願いを全て叶えてくれる、本当に優しすぎるマザー。

 

正式名称は、「Kangaroo Creek Farm」

ダウンタウンから北へ20km、ケロウナ空港を通り過ぎた場所に位置するLake Townという街にある。

HP : Kangaroo Creek Farm | Home (English)

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到着してから、とてもお洒落な空間に驚いた。

日本の牧場のイメージとは異なる、暖かくも洗練された華やかさ。

さすがケロウナ。

アートを大切にしていることが、こんなところでも感じられるなんて。

こういう美しさは、ポイ捨てや喫煙する心理を自然と失くす働きもある気がする。

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此処には3つの大エリアがあり、その中では動物たちが自由な時間を過ごしています。

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寝ている子がいっぱい。

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そういえばカンガルーって夜行性だもんね。

その昔、オーストラリアでカンガルーに会ったのも夜だったな。

ちろっと一瞬だけ失礼して…

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モモンガ。

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肌に触れる爪の感触がこそばゆくて、くすぐったい気持ちになった。

目、くりっくり。

 

白い体に赤い目を持つアルビノワラビーちゃん。

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この子のお腹には赤ちゃんがいるのだそう。

たまに見せてくれるみたいだけど、この日は警戒していたみたい。

上手に手を使って葉っぱを食べていた。

 

カピバラ

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なんて癒し系なんだろうか。大好き。

 

エミュー

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10mもない道を行ったり来たり行ったり来たり…ずーっと繰り返していた忙しい子。

 

鳥たち。

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いやぁ、みんな手使うの上手なんだよなぁ。恐れ入りました。

 

 

どの動物にも近付いて触れることができます。

動物好きな方はとっても楽しめると思う、おすすめスポットです。

 

 

…って、私が1番書きたいのはこんなことではなくて。

ただただ楽しんでしまったのも事実なんだけど、 

一方でどうしても考えてしまうのが彼等の生きる道なのです。

 

–何も知らずに無邪気にはしゃぐ人間の子供たち

−動物を追いかけ回して2ショット撮影を試みる人間のティーンエイジャーたち

–動物との触れ合いは人間にとって良いこと="良いこと"だと思い込んでいる人間の大人たち

 

 

「 動物の心を考えている人間は、どのくらいいるのだろう。 」 

「 動物の心を考えている人間は、どのくらい考えているのだろう。 」

 

  

動物園や牧場なんかの類に行くと、どうしてもこうした感情が湧き出てきてしまう。

そして、その一部となっている自分に対して虫唾が走る瞬間もあるのが正直なところ。

物心ついた頃から、この何となく居心地が悪い感覚は生まれていたけど、当時は一体何なのかが分からなかった。

少しずつ自分の心が分かるようになっていき、動物たちの気持ちを考えるようになったけど、そんなこと考えずに純粋に動物を見てはしゃぐことが正解なのだと思い込んで、そういう"フリ"をしていた。

でも、"フリ"をし続けることは難しくて、人間への嫌悪感が芽生えどんどんと大きくなっていった。

何故みんな動物の気持ちを知らんぷり出来るのか、理解出来なかった。

 

動物たちは本能的に、自分にとって"良いこと"を選んで行動している。

周りにどう思われるかなんて、どうしたら人間が喜ぶかなんて、知ったこっちゃない。

寝ていたければ寝るし、独りになりたければなるし、食べたければ食べる。

だけど、大自然で暮らしたことのない動物たちは、その素晴らしさを知らない。

知らなければ幸せなのだろうか。

知っている世界の範囲の中で、自分にとって"良いこと"を選びながら生きていれば幸せなのだろうか。

人間は知識を利用して、"なるべくストレスをかけない方法"を学び得ているけれど、そんな知識も結局は人間のエゴなのではないだろうか。

 

この地でも、そんな思考に陥ることは変わらなかった。

このカンガルーファームは、動物に優しい施設だと思う。

だけど果たして本当に…?

 

"人間と動物の共生"は、地球の、私の、課題だ。

「こんなことを考えてしまう自分は社会で上手に生きられない。」

と、嫌で仕方なくなった時期もあったけれど、今は上手く付き合えるようにもなった気がするし、この才能を誇りに思っています。

全ての生命は、私の生命。

小さな知らんぷりの積み重なりによって、地球に"悪いこと"がたくさん起こっているのだから。

 

 

ファームの一角で、カンガルーの赤ちゃんを抱っこできるコーナーがあった。

Lizに「抱っこする?」と聞かれて、深く考えずにYesと答えてしまったけれど、

順番が来る前にどんな感じなのかと思って見てみたら、

タオルにくるまれた赤ん坊たちが取っ替え引っ替え人間の腕に乗せられていた。

まるで生命のない"モノ"のように見えてしまった。

もちろん職員さんたちは赤ん坊の様子を見て、ケアしながらやっているのだろうけれど。

 

その光景を目の当たりにして、安易にYesと答えた自分を悔い、「やっぱり辞める。」と言いかけた。

だけど、それはそれで目を背けて逃げることになる気がして、結局はこの現実に起こっていることを自分で経験することに。

 

せめて抱いている間は、愛をたくさん送ってあげよう…と彼女を見つめていたら、とても愛おしくて涙が出そうだった。

 

そこには、きちんと"生命"があったよ。

私たちと同じ"生命"が。

 

Lizが撮ってくれた写真。

うまく笑えない、ナチュラルではない笑顔。

「楽しかった、ありがとう。だけど動物たちのストレスが心配。」

英語ではそれしか伝えられなくてもどかしかった。

少しだけ、"フリ"をしていた過去の自分に戻った気がした。

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