島暮らし-与論島 霜月-

ヨロン島。

海のアオが、本当に美しい島だった。

誰が作ったのか分からないけど、ヨロンブルーという言葉の意味が分かった気がしたよ。

 

 

"島暮らし"への漠然とした憧れは…いつからだろう?2年前くらいかな。

"綺麗な海の傍で暮らしたい"という想いはもうずっと、小さい頃からだけど。

島っていう発想は全然なくて。

だけどいつの頃からか、気が付いたらすごく憧れていたんだ。離島に。

 

島暮らしへの憧れが強くなってきたときに出会った人たちがいた隠岐の島。 

ammmi.hatenablog.com

 

ヨガを教わりたいと思った人がいたカウアイ島。 

ammmi.hatenablog.com

 


島を訪れる度に深まる「島で暮らしたい」気持ち。

10月頭に東京へ戻ってきてからもその気持ちは膨らむばかり。

でも、お金がない。

でも、なんとかなるかも?

でも、やっぱ人間関係とか…不安かも。

でも、大丈夫じゃない?

でも、結局辛くてすぐ逃げ帰ることになるかも。

そんな「でも、でも、でも、、、」の応酬が頭の中で繰り広げられ、ネットの情報と睨みっこ。

だけどネットじゃ何も分からないってこと知ってるから、行っちゃった。

厳しい現実を目の当たりにしたら諦めもつくだろうという考えもあって…。

 

 

今回は民泊という形で普通のお宅に滞在し、"そのままの暮らし"を体験。

なるべく悪いところも見て感じられるように…と二泊三日という限られた時間の中で色々教えて頂きました。

 

島全体を案内してもらい、

空きアパートを見せてもらったり、

お仕事事情について聞いたり、

島の人が日常で使ってるスーパーを巡ったり。

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二泊三日過ごしてみて。

唯一引っかかったのが、島の中では今食べているオーガニック食材やスパイスが手に入らなさそうだということ。

 

でも、それだけ。

 

「…あれ、住める?」

 

 

島暮らしの現実を見て無理だと思ったら、きっぱり諦められるだろうという思いもあって訪れたはずだった。

だけど結果的に、「何とかなりそう。住めそう。」となっちゃったみたい。

 

 

『どうしても無理だったら帰ればいい。

そんなに気負い過ぎずに、"帰れる場所"を持って、気楽に来て大丈夫。』

島へ移住された方たちと話しているときに貰った言葉。 

「移住に失敗したくない。」

「一度移住を決めたら、定住しないと島の人たちに悪いんじゃないか。」

そんな風に思っていた私の心を、この言葉がかなり軽くしてくれた。

 

 

大切な何かを見落としているかもしれないと不安になるくらいに、

あっさりと、すとんと。

私の心はこの島に住むことを決めてしまっていた。

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ひとりで海へ行って波たちの声を聴いたとき。

「ただいま」

って。

初めてなのに

「ただいま」

って言っちゃった。

 

「ただいま」が口から出た瞬間

安心感とぬくもりが心の中に広がったんだ。

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そして、気が付いた。

 

どうやら私は、この美しい海が日常となり当たり前だと思ってしまうことが、怖かったみたいだ。

非日常として残しておかないと、逃げてしまいたくなったときの居場所がなくなりそうで。

 

美しい海の傍で暮らしたいという夢を叶えてしまうことも、怖かったみたいだ。

最も心惹かれるものを手に入れたら、そこで何かが終わってしまう気がして。

恋い焦がれて心に描く夢は、そのままにしておくのが最も美しいまま残る気がして。

夢が現実世界に出現したら、こんなはずではなかった…と落胆してしまう気がして。

 

海の美しさをとことん追い求める勇気が、なかったみたいだ。

海になんの所縁もない私が綺麗な海を欲張っては図々しい気がして。

なんだかんだで私は、都会の要素も兼ね備えている場所でバランスを取らないといけないような気がして。


息を潜めていた要らぬ恐怖や執着に気が付いた。

必要ない。

手離すのだ。

 

そうしたら、きっと大丈夫。私は大丈夫。

そう言い聞かせながら、与論島を後にした。

 

?*

 

山に魅せられた人は、木々のざわめきから。

川に魅せられた人は、せせらぎの囁きから。

湖に魅せられた人は、静けさに響く水の唄から。

 

そして、

海に魅せられた私は、波の声から。

そこから、自分の魂の声を見つけるのかもしれない。

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