絆の糸が繋がってゆく【隠岐の島ウルトラマラソン】

今年12回目を迎えた隠岐の島ウルトラマラソン

ランナーからの人気は絶大で、全国的に見ても素晴らしい大会だと聞いていたけど、

スタッフとして、島民として、初めて参加させてもらったら本当にすごかった…!

 

島の美しい景色を見ながら走ることが出来る。

というのはなんだか当たり前すぎるので、

それ以外のところで感じたすごいポイント3つを紹介。

 

すごいポイント① 川内優輝選手が毎年走る

世界陸上ロンドン大会の日本代表にも選ばれた川内優輝選手。

お父様が隠岐のご出身とのことで、2011年の第6回大会から毎年50kmの部に参加してくださっているそう。(2013年からはゲスト出場。)

世界陸上の年は、棄権されていたり、救急車で運ばれたりされていたみたいですが、

今年は見事そのジンクスを破れたようです。よかった!

弟でプロランナーの鮮輝選手も3度目の参加で、昨年に引き続き100kmの部で優勝!

 

走った後は、おふたりともゴール地点で和気藹々と参加者の方々とお喋りしたり写真撮ったりしてくださっていた。
"同じランナー"としてみなさんと交流しているんだなぁと、ランナー同士の絆が見えた。

 

川内兄弟に必ずと言っていいほど会うことが出来るし、
100kmに出場して、11:30までに50kmのスタート地点に辿り着けば、
優輝選手に抜かしてもらえるという体験も出来ちゃいます。

 

走ってないけど、前日のイベントでちゃっかり3ショット。笑

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すごいポイント② ふたつの称号 

既に12回目を迎えた隠岐の島ウルトラマラソン

50km・100km問わず、7回完走を達成すると"レインボーメダルホルダー"なる称号をもらえる。

歴史のある大会だからこその称号。

この大きな大会を12回続けているって、口で言うのは簡単だけどものすごいことだと思う。

 

もうひとつが、"島根ウルトラの神"。

こちらは100kmのみ。

島根県には100kmのウルトラマラソンの大会が3つもあるそうで。

同じ年に3大会すべて完走すると、手に入れることが出来る称号。

隠岐の島がすごいと言うか、島根県がすごい…。

100kmの大会が3回ある都道府県って、いくつあるのかしら?

ちなみに隠岐の島は最後の大会だから、

2大会制覇している人たちにとっては大事な最終戦なわけで、

完走と共に称号ゲットになる。

 

ちなみに、他の2大会はこちら。

4月開催 http://奥出雲ウルトラおろち.jp

5月開催 えびす・だいこく100kmマラソン

 

ランナーそれぞれに目標があるのだろうけど、

同じものを目指す人がいると"仲間"になれるよね。

前夜祭で、「称号を目指す人ー!?」の掛け声があったりもして、

そういった仲間意識から生まれる絆も見えた。

 

すごいポイント③ 島民の応援

いくら説明しても伝わりきらないし、他の大会との比較のしようもないけれど、

やっぱりこれが1番すごかった!

 

100kmのスタートは朝5時だけど、早朝だろうが関係ない。

子どもからお年寄りまでたくさんの人が応援に集まってくるし、

給水所などのボランティアスタッフをやってくださる方もたくさん。

 

私がスタッフとして居た17kmあたりの地点でも、

トップの川内鮮輝選手の通過から最後のランナーの通過まで

6時前から8時過ぎまで、ご近所の方々がずっと応援していました。

ボランティアスタッフさんは朝5時半前から!

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あと驚いたのが、大会前に島の子供たちが選手へ向けて手紙を書くんだって。

ボランティアで水配りをしてくれた男の子は、

手紙を出した人がお返事をくれたから、その人の応援に駆けつけたらしい。

「ゼッケン番号○○番の○○さん、まだかなぁ〜」ってずっと言ってた。 

こんな応援してくれたらもうね、堪らんよね。

 

子供たちや近所の方が作った応援幕も、あちこちに。

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50kmのスタート地点あたりからは、応援団も1日がかり。

ボランティアの子供達が、飲み物を配ったりかけ水したり。

おじいちゃんおばあちゃんも、暑い外で「頑張ってー」と声をかけていて。

住民の方がボランティアで作る私設エイドからの支援の数々もすごかった。

大漁旗を飾っている地区や、隠岐太鼓を叩いている人もいた。

 

そして、島のみんなでランナーみんなを応援する姿の中には、

"ひとり"が"ひとり"を応援する姿も見られる。

…というのも、隠岐の島流の応援は、ランナーのゼッケン番号を見て名簿から名前を探して、知らない人に対しても名前を呼ぶから。

【ランナーじゃなくて、佐藤さん】

【島民じゃなくて、名前を呼んでくれたおばあちゃん】

そんな風な感じで、"ひとり"と"ひとり"の絆の糸が繋がっていくのがたくさん見えた。

 

私自身も、友達を車で追いかけながら、友達以外にも声掛けをしていたんだけど、

ゴール地点で、

お姉さんたち、ずっと応援してくださってた方ですよね!

無事にゴールできました!すごく励みになりました!」

と話しかけてもらった。すごく嬉しかった。

 

ランナーの方々がこうした応援を喜んでくれていて、

全国的に見てもかなり人情味を感じられるマラソン大会として人気らしいけど、

応援する側の私たちも、受け取るものがたくさんあるんだ。

 

島民がウルトラマラソンをすごく楽しみにしている理由が、よく分かった。

 

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「おかえり」と言ってくれる人がいる。

「ただいま」を言ってくれる人もいる。

 

こういう"ひとり"と"ひとり"の小さな繋がりの連鎖が、

大きな大きな和を生んでいくんだよね。

 

2004年の町村合併の翌年から、島全体でひとつになって行っている一大イベント。

これだけ素晴らしいものを作り出すためには

大変なこともたくさんあるのだろうけど、

ずっと続いていってほしい。